「おもしろい」を探るプログラミング教室

「みらいき」は、プログラミング教育関連の教材や図書を制作してきた代表者が、たくさんの仕事で現実の教室には届けきれなかった「学び」を組み込むことに挑戦。「こんなプログラミング教室もあっていいのでは」と提案する思いで設立した、少し変わったプログラミング教室です。

自分で作るって楽しい!すごい!を体験

自分が楽しんでいたもの、すべてが教材になる

子どもたちにとって、プログラミングを通じて、ゲームやアプリを作ることは新鮮で驚きに満ちた体験です。ゲームや漫画、身近な物事の背後に、それを生み出す人たちの工夫と努力があることに気づくと、さまざまな物事を多面的にとらえる視点が育ちます。もちろん、そうした体験をふまえ、プログラミングに夢中になるかどうかは個人差がありますが、ものごとの裏舞台に目を向ける経験はきっと役立つはずです。


今、求められるプログラミング的思考とは?

近年のプログラミング教育の盛り上がりとともに、「プログラミング的思考の力」という言葉も注目されるようになりました。プログラミング的思考は「論理的な思考」の部分的なものと言えますが、コンピュータを使って短期間にトレーニングしやすく、ものごとの課題を解決していく筋道を考える方法として有効です。また、子どもたちの将来の選択肢を広げることにもつながります。


その先の「役立つゴールをさがす力」にも

課題を解決できる力を育てようと考えたとき、実はプログラミング的な思考だけでは不足している面があります。それが「ゴール設計」の力です。ゲームプログラミングで言えば「ちゃんと面白くする」構成力にあたります。

プログラミングはアイデアを形にする優れた道具です。でも同時にゴール設計ができないと、目標が壮大すぎて頓挫したり、遊ぶ人を無視した独りよがりの内容になったりしがちです。「みらいき」の講座では、「自分にできるプログラミング」と「めざしたい面白さ」の掛け算を模索して考えることで、現実的なリソースをいかした「ゴール設計」のトレーニングを試みます。

多角的な学習アプローチ

多様な「アルゴリズム」に気づく

初回講座「はじめてのプログラミング」では、あらかじめ組み立てられたゲームを使って、ネズミやレースカーの動きをプログラミングして楽しみます。

ゲームをゼロから作る体験ではありませんが、キャラクターの動きをプログラミングし、課題に挑むことで、その解決の手続き(アルゴリズム)の多様さを分かりやすく体験できます。

簡単なゲームを作り、工夫に気づく

第2回目からは、スクラッチによるゲーム制作にも取り組みます。まずは基礎的なプログラミングを通じて、スクラッチの画面の取り扱い方などを学びます。

簡単なゲームができたら、ゲームを面白くする要素について考え、改造を加えます。ちょっとした工夫でおもしろさ が変化することを体験し、「おもしろい」の背後に仕組みや構造があることを学びます。

プログラムを「読む」練習で思考力を高める

ゲーム制作の講座ではしばしば、先にできあがっているゲームのプログラムを読み取りながら、改造を加えていく学習も実施します。

他人が書いたプログラムを読み解くことは、意外に難しいもの。論理的な思考力が求められるため、良いトレーニングになります。


プログラミング的思考の抽出

後期の講座では、スクラッチだけでなく、アナログなボードゲームづくり、ロボットプログラミング、ノーコードツール(プログラミングをせずにアプリをつくる道具)などにも触れる予定です。

おもしろいアプリケーションやゲームを作ろうという目的は同じまま、道具を変えてみることによって、そこに共通する「プログラミング的思考」とその活用方法を浮き彫りにすることができると考えています。


専門性が高い講師

プログラミング教育に関わる講師の実績

著作「メイクロックマン史上最大のプログラミング

編集・執筆など「絵でわかるはじめてのプログラミング」「はじめてでもかんたん つくって遊べるプログラミング」ほか

教材開発・執筆「もののしくみ研究室

ゲーム制作実績 日本ゲーム大賞2015アマチュア部門 最終審査通過(教材開発業務の予習としてC#で初制作・初公開したゲーム)

プログラマーにならなかった元プログラミング少年

小さい頃からゲーム好き。12〜15歳のころ、Macの「ハイパーカード」というツールで、簡単なRPGやシューティングゲーム作りに没頭していました。

高校以後は科学に関心が高まり、塾講師や広告コピーライターを経て、科学系のライター・編集者として独立。プログラマーにならなかった自分にプログラミングの経験はどう生きたのか。その実感に基づいた仮説を立て、本講座の制作に取り組んでいます。

近年はプログラミング教育の需要が生まれ、教材や書籍を制作していますが、大手にはさまざまな制限があって「面白さとは」や「遊ぶ人の気持ち」まで踏みこみ切れない現実も。”ゴールの設計”も考え、学べる講座を作りたくて自分で立ち上げました。教室運営では手探りの部分もありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

▼講師の個人サイト(リンク)

地域内でもさまざまな活動をしています

板橋区好きとして、小規模ながら、いくつか地域活動をしています。

・おとなり大学  全員が生徒、先生になって互いに学び合うサークル活動です。

・いたばしの地域ボードゲーム会  地域ネタのオリジナルボードゲームを制作しています。

・いたばしフィルムコミュニティ  区内にいる映像関係の才能を結ぶコミュニティです。


▼講師の板橋区内での地域活動(リンク)